琉球古伝空手を礎とした独自の稽古体系
一般部では琉球古伝空手の術理を踏まえながら、体育理論・運動力学・キネシオロジーなどの学術的な観点を加えて、身体の動かし方や人体を理解することに重きを置いた〝永心道空手〟という独自の心身鍛錬法の稽古を行っています。
これにより体系的に空手を学べるシステムが構築され、未経験や初心者の方でも安全に稽古に取り組むことができ、確実に空手が身に着いていきます。
以下に稽古内容のポイントを挙げてみます。
①しなやかで頑丈な身体づくりと武術空手の習得
当館にて実施している『永心道空手』は型を基本に、身体をすみずみまで動かすことで骨や筋肉の発達を促し、かつ『考えて身体を動かす』能力を引き出すことで脳と神経のつながりを活性化させる目的があります。
さらに人間本来が持つ〝気力〟を高めることでしなやかで頑丈な身体づくりが期待できます。
空手は単一のスポーツと違い、多種多様な動きを行うため全身を使用し、局所に負荷がかかることが少ないので、身体を傷めずケガも少なく、経験豊富な指導者が安全面を配慮した稽古内容となっているため、ここが仕事優先の大人へおススメできる点であり、生涯体育として長く続けていける利点でもあります。
稽古においては多くの筋肉や関節が鍛えられるので、『正しい姿勢づくり』や『アンチエイジング』・『ダイエット』・『生活習慣病予防』にも効果が期待できます。
琉球古伝空手の拳術を学びつつ、黒帯取得以降は棒や釵(サイ)を用いた武器術を学ぶことで総合的な武術空手を身につける事が可能となります。
②心の育成
人間形成において心の発育発達は非常に重要であります。
これは成人にも重要であり、年齢やキャリアとともに富や地位、責任が身につくたびに精神的な負担は増大しますが、その中でも自己のポリシーや目標を見失わないよう、常に自己と向き合う姿勢が求められます。
総じて永心道空手を学ぶということは【人生にゆとりを持つ】ということであります。
永心武館では心の発育発達のため以下の5つの心訓を掲げています。
武の心を習い、(戦わずして勝つ心の持ち方)
禅の心を悟り、(心が乱れない考え方)
勇の心を養い、(あきらめず、くじけない心の養い方)
義の心を重んじ、(人を大切にする心の持ち方)
礼の心を尽くす(いかなる状況においてもに感謝の心を持ち続ける)
空手の稽古を通して自分の心を見つめ、困難にくじけない強さを学び、他人にやさしく親切な人柄であることを心の育成としています。
③稽古方針
稽古では【生涯体育】としての特性を重視し、生涯を通してココロとカラダの健康づくりを主眼としています。
また、古伝空手の本質である〝型〟の理解と習得により、自然と空手が身につくだけでなく、身体の使い方・心の在り方を実生活に応用していく能力を高める目的があります。
1.無理なく楽しんで取り組めること
2.空手の思想や体術を実生活で応用できる内容であること
3.仲間とともに切磋琢磨し、夢中になれる時間を共有できること
空手は指先に至るまですべての部位をくまなく動かすので、健康づくりに必要なあらゆる身体能力(筋力・柔軟性・瞬発性・持久性・巧緻性)を向上させるのに最適な “体育” であり、ここに空手を推奨する理由があります。
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